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86Revisedは、ISO/TC8の事務局がまとめた文章で、一部重複している。(この文章によるとISO/TC8の10のSCが担当した制定済みのISO規格は149規格WI(作業項目)は承認済みが41件、NWIP(新規提案)は130件で現在作業中のものは合計171件となっている)
主要な議事を以下に示す。
6.1 ISO/TC 8/SC 1 Lifesaving and fire protection(口頭報告のみ)
第2回SCは、1996−3−4/5バルチモアで開催された。
WG1では、救命設備についてのNWIとして幾つかの提案がなされ、現在投票中である。WG2は、水先人用はしご及びaccomodation ladderを担当している。Mr.Abbateがコンビナーを務めるWG3は、low location lighting(ISO/NP 15370)とDeep fat cooking equipment(ISO/NP15371)の原案をIMO/FPに提出した。
また、IMOからは、防火設備に対するgraphical symbolsの規格案が求められており、IMO決議A654,A756及びA760の実権には追加のsymbolsが必要と考えられている。

 

6.2 ISO/TC 8/SC 2 Marine environmental protection(8 N 879 Annex 2)
1996−6−18/19にオスロで開かれたSC2の会議で、WG1(dischare control)、WG2(operation)、WG3(enviromental responce)に対して、合計42件のpossible new work itemsが出されたが、まだ投票にはかけられておらず、WG1、WG2は、コンビナーも未決定である。WG3はproject leaderは、U.S.A.のcommander Keith Dabney(USCG)で2つのWork itemsが決定された。
なお、SC2の報告に絡んで、ISOが規格を作り、IMOが強制するという国際機関間の分業について議論が交わされた。この点については、次のSC3の報告の際に再度議論され、resolutionが採択された。

 

6.3 ISO/TC 8/SC 3 Piping and machinery(8 N 879 Annex 3 Rev.1)
第2回SC3は、1996−10−4/5ハンブルクにて開催された。
WG6扱っていたventilationはWG1に移管され(’98−12月より)、WG6は、Portable water systemsとdrainage systemsを担当することとなった。また、WI part 2は“進行なし”でdeleteされた。
SC3は、メンバー間の電子情報通信にWWW(World Wide Web)を使用することとし、現在、テスト中である。
Mr.Van Dijk(デンマーク)から、PV−valvesの例を挙げて、IMOと重複した仕事をしないよう注意する必要があるとの見解が述べられた。「MSC−circular 667は、規格の一部引用又はreferすることでよかった。一方、生産者は十分な技術的な構造の詳細を含む完全な規格を必要としている。規格作成作業は、産業界リード型で行われるべきだが、IMOと良好な関係を維持することは重要である。」。
このあと「それぞれの国際機関が作業する背景がそれぞれ異なるので、重複作業は必ずしも悪いとは思わない」、「ISOが規格を作り、IMOは規則を作ると言われているが、IMOが細かいregulation作ることもあり(RO/RO船のventilationの例など)、事態をよく理解する

 

 

 

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